「メンヘラちゃん」(琴葉とこ)
著者HP掲載漫画‐2012年イーストプレスよりコミック化。
ということで「メンヘラちゃん」です。
メンヘラ=精神の病んだ人(常軌を逸している)という意味で、昨今では若年層中心に当たり前のように認識されている言葉ですが、元々は2ちゃんねる発症発祥のネットスラングだそうで、一般的な言葉ではないようです。今までメンタルヘルスの略だろうと、なんとなく理解していたようなつもりでしたが、よくよく考えてみると”メンタルヘルス=心の健康”という意味だからどうも意味合いがおかしい。で、調べてみるとどうも2ちゃんのメンタルヘルス板を見ているような人をそう呼ぶようになったことから、メンヘラー(心の健康板の人)を略し→メンヘラになったそうです。
勉強になりましたね☆さて”メンヘラ”の語源も分かったところで、そろそろ本作「メンヘラちゃん」の紹介に参りましょう。
まずは超概要からです。
(超概要)メンヘラちゃんとけんこうくんと病弱ちゃん3人による、心にじんわり突き刺さる青春(だいたい闇)物語。
まずは3人の紹介です。
けんこうくんはいわゆる”普通の人”
個性的な二人に翻弄される中学生男子。
後に趣味が漫画を描くこと(BL)と判明する病弱ちゃん。
メンヘラちゃんの圧倒的存在のせいか、そこまで病んでいるようには見えません^^
鬱、パニック障害などを患う主人公のメンヘラちゃん。
首吊り縄、藁人形、練炭などのアイテムに強い執着をもっていますw
因みに常用薬はユーパン、アナフラニール、リスパダールの3種。
そんな意外に仲の良い3人のブラックジョークを交えた日常が始まるのですが、序盤の割かし楽しそうな雰囲気は少しずつ消え、中盤から単なるコメディ作品で終わらない、色々考えさせられるシリアスな展開が顔を覗かせ始めます。
メンヘラ「けんこうくん 紅茶・・・」
けんこう「ありがとう いただきます」
メンヘラ「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「泣きたくないのに」
メンヘラちゃんの情緒不安定な一面。
この辺りから徐々にメンヘラの心の病のルーツが描かれていきます。果たしてそのルーツとは何なのか?そして中学卒業を控える3人の関係はこれからどうなってゆくのか!?心の病を巡った青春の一作です!
以上。簡単な序盤紹介でした。
「メンヘラちゃん」上下巻発売中です!