瓜子姫の夜・シンデレラの朝

瓜子姫の夜・シンデレラの朝

「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」(諸星大二郎)

Nemuki&Nemuki+掲載作品。

日本、中国、西洋の民話やメルヘンをモチーフにした短編集。

 

これを買ったのは「瓜子姫とアマンジャク」の続きが読みたかったからなのですが、タイトルが違うので正直ちょっと迷いました^^;

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(2)

5作品ある内の一番目を飾っています。

未来の吉凶を占う巫女の瓜子姫と、精霊たちと共に森に棲むアマンジャクのお話。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(3)

やっぱり惹きこまれますね。これはもう続きはないのかな?続きがあるような終わりかたなので気になります。

詳しい詳細はネムキを読んだ回でどうぞ→ネムキ(2)

 

さて、その他の4作品はこんな感じです。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(4)

「見るなの座敷」

どう考えても自分にはもったいないほどの女房・小夜。彼女が来てから全てが順風満帆だった。ただあまりに事がうまくいきすぎて、村人からは彼女が化け物か狐なのではないかと訝しまれていた。実は当の本人与兵衛も考えるところがあり・・・鶴の恩返し的な話しですが、戸を開けると凄いことになります^^;小夜とは一体何なのか!?

 

お次です。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(5)

「シンデレラの沓」

グリム童話「シンデレラ」がモチーフの作品です。

沓を失くしたシンデレラが、お城の中を探し回るというちょっとした冒険記なのですが、まさかの変態エンドで大団円w結末も良いですが、そこに行き着くまでの道中がハチャメチャで面白いです。

 

4作目はこちら。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(6)

「悪魔の煤けた相棒」

冒頭の「あなたは・・・誰?」という女の問いに「俺か?俺は悪魔の煤けた相棒」「そして ”自分の王様だ”」のセリフが格好いいです。悪魔と契約した男の話なのですが、悪魔が主導権をもって人間を貶めていくよくある関係ではなく、タイトル通り相棒といった感じで二人のやり取りが新鮮でした。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(7)

仕事場は地獄。そこにある無数の釜に火をくべるのが彼の仕事。

釜の中は決して覗いてはいけないらしい。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(8)

 

さてお次でラストです。

個人的に5作の内で一番のめり込んでしまったこちらの作品!

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(9)

「竹青」

太宰作品にも同タイトルのものがあるらしいですが、元は中国の短編小説集(聊斎志異‐りょうさいしい)のようです。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(10)

 

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(11)

物語は科挙の試験を受けるために上京したものの、その試験に落ち、帰りの旅費も尽いて立ち往生している魚客(ぎょかく)の呟きから始まります。

一時は物乞いも考え絶望の淵にいた魚各ですが、ここで一人の女性に救われ彼は呉王の元に連れていかれます。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(12)

呉王の計らいで”黒衣隊”という隊に任命される魚各。

果たして黒衣隊とは!?

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(13)

何と黒衣を羽織るとカラスの姿に変身!

これは私も一着欲しい^^それはそうと黒衣隊とはこういう存在のようです↓

 

(私はそれから カラスたちの 仲間になって 気ままに暮らす ようになりました)

(気ままとはいっても 私たちは呉王様の お使いのカラスなので それなりに仕事はありました)

瓜子姫の夜・シンデレラの朝(14)

という国を守るお仕事なのですが、基本的にはのんびりだそうです。

そんな黒衣隊に魚各が配属されてからしばらく、再び命の恩人でもある竹青に出会います。そこである事件のことを尋ねられる魚各。その事件とは三年前、漢陽で鄭(てい)という一家が召使いもろとも惨殺されたというもので・・何故彼女がそんなことを訊いたのか?魚各は気になりこの後彼女の後を追いかけます。そして知らされる真実。何故、竹青は黒衣隊に入隊したのか!?ここからが面白くなっていきます。「西遊妖猿伝」のような冒険活劇が好みの人に特におススメ!

 

 

ということで、「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」簡単に収録作品を紹介してみました。やっぱり諸星作品面白いですね^^まだまだ読んでない作品もたくさんあるので、個人的に少しづつ読んでいきたいと思います。