「百万畳ラビリンス」(たかみち)
2013~14年ヤングコミック掲載作品です。
これ面白いと聞いていて前から気になっていたのですが、ようやく読むことが出来ました。作者のたかみちさんはもちろん(?)コミックLOの表紙でお馴染みなので知っていますwなのでどんな作品なのか気になっていたんですが、まさかゲームと関係した話だとは思いもしませんでした。で、これが読んでみて評判通り面白い!なのでちょっと簡単に紹介してみたいと思います。それではどうぞ!
(どこまでも続く ボロアパート)
(そして この先も)
「えっ!?」
物語は謎の建物に連れてこられた女子2名が(異論は認める)畳部屋を駆け回るところから始まります。
一人は玖波島礼香(くばじまれいか)ゲーム好き(狂)女子大生。もう一人はルームメイトの庸子(ようこ)2人はゲームデバッグのアルバイトをしています。そんな二人がなぜ謎の建物に来てしまったのか?2人はその理由を考えながら取りあえず出口を探すことにします。
二人はそこである推測をします。自分たちの住んでいるアパート(社宅)との共通性、バイト先であるクラインソフトウェア社との関係性、もしかするとここは会社の関連施設なのではないか?
最終的に二人が出した答えは結局のところ、1「外部との連絡手段を確保して助けを呼ぶ」2「破壊してでも施設から脱出する」そして、
行動を支配されるのを嫌う礼香の出した答え3「施設に残り支配者として君臨する」与えられた選択肢が最善とは限らないという考えに基づく結論からなのですが、いやーこの娘頭の回転が速いですね。ただその為にだいぶ人から誤解されることもあるようです。この答えはなぜ礼香が逃げずにここに留まろうとしているのか、そう取られてもおかしくない何らかの理由との関係を想起させます。そんなこんなで協議の結果、「施設外との連絡手段の確保」「出口に繋がってそうな道を発見次第強行突破」「脱出が叶わない時は支配者として君臨」の3つを胸に、2人は再出発することに。
時にはポテトチップスを食べ、
時には入浴し、
熟睡した後は、
ちゃんと朝食をとって、出口を探します。
チートはNGです。
という感じで割とゆるくボケとツッコミを挟みつつ物語は進んでいくのですが、この作品が面白くなっていくのはまだまだこれからです。モンスターの出現、この世界の住人との接触、礼香の過去、そして明かされていく建物の謎。2人は推論を重ね、次第に真実に近づいていきます。しかし真実は彼女たちの答えのさらに上をゆくもので・・果たして2人はこの世界から脱出出来るのか!?