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百万畳ラビリンス

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「百万畳ラビリンス」(たかみち)

2013~14年ヤングコミック掲載作品です。

これ面白いと聞いていて前から気になっていたのですが、ようやく読むことが出来ました。作者のたかみちさんはもちろん(?)コミックLOの表紙でお馴染みなので知っていますwなのでどんな作品なのか気になっていたんですが、まさかゲームと関係した話だとは思いもしませんでした。で、これが読んでみて評判通り面白い!なのでちょっと簡単に紹介してみたいと思います。それではどうぞ!

百万畳ラビリンス

(どこまでも続く ボロアパート)

(そして この先も)

「えっ!?」

百万畳ラビリンス(2)

物語は謎の建物に連れてこられた女子2名が(異論は認める)畳部屋を駆け回るところから始まります。

百万畳ラビリンス(3)

一人は玖波島礼香(くばじまれいか)ゲーム好き(狂)女子大生。もう一人はルームメイトの庸子(ようこ)2人はゲームデバッグのアルバイトをしています。そんな二人がなぜ謎の建物に来てしまったのか?2人はその理由を考えながら取りあえず出口を探すことにします。

百万畳ラビリンス(4)

二人はそこである推測をします。自分たちの住んでいるアパート(社宅)との共通性、バイト先であるクラインソフトウェア社との関係性、もしかするとここは会社の関連施設なのではないか?

最終的に二人が出した答えは結局のところ、1「外部との連絡手段を確保して助けを呼ぶ」2「破壊してでも施設から脱出する」そして、

百万畳ラビリンス(5)

行動を支配されるのを嫌う礼香の出した答え3「施設に残り支配者として君臨する」与えられた選択肢が最善とは限らないという考えに基づく結論からなのですが、いやーこの娘頭の回転が速いですね。ただその為にだいぶ人から誤解されることもあるようです。この答えはなぜ礼香が逃げずにここに留まろうとしているのか、そう取られてもおかしくない何らかの理由との関係を想起させます。そんなこんなで協議の結果、「施設外との連絡手段の確保」「出口に繋がってそうな道を発見次第強行突破」「脱出が叶わない時は支配者として君臨」の3つを胸に、2人は再出発することに。

百万畳ラビリンス(6)

百万畳ラビリンス(7)

時にはポテトチップスを食べ、

百万畳ラビリンス(8)

時には入浴し、

熟睡した後は、

百万畳ラビリンス(9)

ちゃんと朝食をとって、出口を探します。

百万畳ラビリンス(10)

チートはNGです。

 

という感じで割とゆるくボケとツッコミを挟みつつ物語は進んでいくのですが、この作品が面白くなっていくのはまだまだこれからです。モンスターの出現、この世界の住人との接触、礼香の過去、そして明かされていく建物の謎。2人は推論を重ね、次第に真実に近づいていきます。しかし真実は彼女たちの答えのさらに上をゆくもので・・果たして2人はこの世界から脱出出来るのか!?

 

ということで以上。「百万畳ラビリンス」でした!まさか人類規模の戦いになっていくとは・・結末は誰にも予想できません。ゲーム好きにもSF好きにもおススメの一作です!

百万畳ラビリンス(11)


最近読んだ過去作品

最近読んだ過去作品3点はこちら↓

ぼくとフリオと校庭で&諸怪志異

諸星大二郎作品の「ぼくとフリオと校庭で」「諸怪志異」です。

まずぼくフリの方ですが、全10作品の短編集となっております。中身は「方舟が来た日」「難破船」「鎮守の森」「ぼくとフリオと校庭で」「沼の子供」「流砂」「黒石島殺人事件」「城」「蒼い群れ」「影の街」で、色々なジャンルの話ですがどれも不思議な話ばかりで面白いです。個人的には柳田国男の影響を受けた、鬼ごっこを題材とする「鎮守の森」や、UFOが見えると言ったり念力が使えるとホラを吹く不思議な少年フリオの話「ぼくとフリオと校庭で」や、カフカを思い出さずにはいられない、会社をたらい回しにされる商社マンの話「城」や、臓器を切り売りして生きていく不況時代の話「蒼い群れ」なんかが良かったかな。どれも面白いですけどね^^

さて「諸怪志異」の方です。

これは中国古典を基にした諸星先生のオリジナル話です。五行先生(道士)とその弟子阿鬼の登場する話が中心で、怪異談を始めとした色んなジャンルの話が楽しめます。読んだら分かりますが、五行先生の安定の安心感が半端ないですwオリジナルだけどもしかして本家より面白いのかもしれません。残念ながら掲載誌が無くなってしまったので、4巻ストップみたいですけどね。

ラストはこちら↓

夜長姫と耳男

「夜長姫と耳男」(近藤ようこ)です。

元は坂口安吾氏(堕落論や白痴でお馴染み)の小説作品なんですが、意外にこの作品知らない人多いかもしれません。というのもむかーし文庫で小説出てたみたいですが、それ以来全く再販されてないようです。なんでこれだけの名作が再販されないのか不思議でしょうがありませんが、一応今は電子書籍で読めるようにはなったみたいです。図書館で全集借りずにパパッと読めてしまう時代って凄いですね^^安吾さんが今の日本見たらなんて言うかな?

話を戻しまして内容ですが、カンシャクもちで小心者の耳男(職業匠)が、何の因果か美しいと評判の長者の娘、夜長姫の為に仏像を造るというお話しです。これだけ聞くと普通の話にしか聞こえませんが、まさかここからあんな事になっていくなんて思いもしないわけです(;゚Д゚)ここまで背筋が凍る作品って中々無いんじゃないかと思いますよ。漫画は近藤洋子さんですが、これもやっぱり良いです。以前紹介した「五色の船」もそうですが、小説の漫画化が上手いです!凄い難しいことだと思うんですけどね、いつもの如く魅力的な絵とともに読ませます。

原作も漫画も読んでいる身としては、小説から読んでもいいし小説の前に漫画を読んでも全然楽しめるレベルだと思います。でもやはり小説で読んだ時のあの背筋が凍るような恐ろしさを体験したい人は、まず原作から入った方がいいかもしれません。そこで安吾さんの凄さを思い知ってほしいですねw

ということで久しぶりの最近読んだ過去作品でした!今気づいたけど両作品とも怖いやつじゃん(>_<)


終わりと始まりのマイルス

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「終わりと始まりのマイルス」(鬼頭莫宏)

エロティクスF掲載のファンタジー作品です。2009年発行の第一巻ですが、エロFも休止ということで続刊が出てない状態のようですね。でもこれが面白いらしいということで、探して買ってみました。鬼頭作品の中ではマイナーなんでしょうかね?いやこれ良い作品ですよ。ということで、続刊を期待してちょっとだけ紹介してみたいと思います。

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 一見のどかな田舎の風景ですが、何かがおかしい・・

そう車が浮いています。状態がおかしいから見てくれと言われ、車に手を添える女の子。「うん 浄化されてる」「きれいな子になってる」そしてこう言います。

「この子は 空へ還る時だね」

新しい車を持ってくると言いその場を立ち去る少女。

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 自転車に乗ったまま空へ向かいます。

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 向かった先は空中に浮かぶ女の子の家。どういう原理なのかは詳しくわかりませんが、この世界で物が空に浮かぶということは日常的なことのようです。

さてそんな家に家族と一緒に住んでいるのかと思ったら・・

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 男の影・・そして

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唐突にひん剥かれます。コメディタッチだけどエロが強い!

夢の中にいるような非現実感漂う世界ですが、時々生々しくなります。

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 とはいえそこは鬼頭作品。一見ほのぼのとした感じですが、少女のふとした表情なんかを見ていると、世界背景になんだかどんよりとしたものを感じます。なんというか一瞬で世界が粉々になってしまうような、そんな不安な気持ちにさせられます。うん?これは毎度のことか。まあそれはともかく物語の詳細なんですが、この作品に関してはあまり知らない方が楽しめるんじゃないかと思います。というのも不思議な世界観なんで、読み進めていく内に少しづつ分かってくるのが面白いからです。なので今回はホントに簡単な紹介でした。

 

ということで以上。

過去作を読んだシリーズ「終わりと始まりのマイルス」でした!

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 触れるだけで子供が出来てしまうと思ってるキオノナさん可愛いw