タグ別アーカイブ: 恋愛

楽園掲載作品を読む

「楽園」掲載作品けっこう読んでます。

「楽園」は以前コミック雑誌旅をしていた時に見つけた季刊誌なのですが、(その時の記事はこちら→楽園

あれ以来けっこう単行本買っています。よく考えてみると、読んできた雑誌の中でも個人的に好みがだいぶ合った雑誌なのかもしれません。年に数回しか出てないし、一般的知名度からいったらほとんど知らない人が多いと思うのですが、掲載作品の魅力度が半端ないんですよ。好みから言うと30号は「Fellows!」(現ハルタ)なんかも好きなコミック雑誌なんですが、「楽園」も同じくらい魅力のある作品が掲載されていると思います。

DSCF0532

因みに最近読んだ「楽園」系コミックはこちら↑「おはよう楽園くん(仮)」(中村明日美子)は、メガネ男子系密着漫画w本誌のマスコットキャラだそうです。「駄目な石」(平方イコルスン)は、日常系シュールショート漫画。個人的にも誌面で読んだ時からめちゃめちゃ気になっていた作品だったのですが、単行本で読んで確信しました。これ面白いですw帯にあるように独特なセリフ回しが癖になります。たぶんハマる人はとことんハマるんじゃないかな、こんな感じなんですけど↓

DSCF0537

DSCF0540

この独特な感じって他にないんじゃないかな?正直初めはコマも小さいし文字も小さいので読みにくいなあと思ってたんだけど、なんかこれに段々慣れてきましたwむしろ好きになりますよこれ。他作品もいくつか出てるのでこれから読んでいこうと思います。

 

ということで、「楽園」系漫画を読もうぜの回でした!因みに今日「蒼の六郷」(あさりよしとお)を読むつもりです(^^)

  

ディエンビエンフー

ディエンビエンフー

「ディエンビエンフー」(西島大介)

”月刊IKKI”で2006年から掲載していた作品です。

この作品最近買ったのですが、面白くて続刊を一気(IKKIだけに)に買いました。物語は1960年代のベトナム戦争が舞台なんですが、デフォルメされた可愛いキャラと相反する、残虐なシーンありのちょっと不思議な漫画です。冒頭に書かれる「本当の戦争の話をしよう」(ティム・オブライエン著・村上春樹訳)の序文で何かしら惹きつけられる人は、たぶんこの作品を楽しめるんじゃないかと思います。

序文:多くの場合、本当の戦争の話というものは信じてもらえっこない。すんなりと信じられるような話を聞いたら、眉に唾をつけたほうがいい。真実というのはそういうものなのだ。往々にして馬鹿みたいな話が真実であり、まともな話が嘘である。何故なら本当に信じがたいほどの狂気を信じさせるにはまともな話というものが必要であるからだ。

ということで、今回はそんな序文で始まる作品「ディエンビエンフー」の一話目を、簡単に紹介してみたいと思います。

ディエンビエンフー(2)

この物語の主人公ヒカル・ミナミは、陸軍機関紙”スターズ・アンド・ストライプス”に所属するカメラマン。

ディエンビエンフー(3)

およそ戦地に似つかわしくない童顔に間の抜けた性格のヒカル。そのせいもあってか、色々な人からちょっかいを出されます。ここでは米陸軍歩兵部隊のウォーターメロン軍曹から質問の嵐。一通り話を終えると軍曹は最後にこう質問します。

「ところで 君たちは この戦争を どう理解しているのかな?」

「この東南アジアの 小国の戦争に 介入してしまった 米軍の立場についてどう思う?」

ディエンビエンフー(3)

ヒカルの相棒である記者のコンプトンはそう答えます。膨れ上がる米軍の軍事援助のことも考慮すれば早期撤退が望ましいと、それに対し軍曹は勉強してるがそれは不正解だと言います。一方ヒカルはというと、来たばかりだしよくわかんないかもォ?と相棒にもあきれられる回答。しかし軍曹はその言葉に君が正解と返します。この戦争を理解しようとしても無理。ここは狂っている。唯一の手段は”徹底した不理解”だと言い放ちます。

ディエンビエンフー(4)

アルコール・麻薬・暴力・セックス・・ここで正気を保つためにはそういったものは不可欠だ。軍曹はそう言い加え、立ち去る前に妙な言葉を残していきます。

軍曹「あいにく わたしは 酒もハッパもダメでね。」「では。」

その後の食事時、ヒカルは相棒のコンプトンからもっと批判意識を持てとか、ジャーナリストとしての誇りを持てと言われます。それでも何を言われてもはにゃ~ん然と受け流すヒカル。その態度に業を煮やしたのかコンプトンはヒカルを誘い、とある場所へ取材に向かうことに決めます。

ディエンビエンフー(5)

そこで見た光景は戦時中とはいえ、明らかに異常な犯罪であった。そしてそこには、昼間話したウォーターメロン軍曹の姿が・・そして見つかる二人。

軍曹「君はどう思う?」

「年もいかない女の子を殺して犯しちゃうなんて・・・正気じゃないって 思うかな?」

その言葉に対するヒカルの返答。

ヒカル「僕 ジャーナリストじゃないし・・・アリです・・・」「全然アリ。」

その言葉に対する軍曹の返答。

軍曹「まさか?」「ナシだろ。」

そう言い終わるや否や、首を跳ね飛ばされる軍曹。そこに現れたのは・・

ディエンビエンフー(6)

凄まじい速度でバッサバサ首を切り落としてゆく少女の姿。彼女はこの物語のヒロイン通称お姫さま。

ディエンビエンフー(7)

圧倒的な力で敵を殲滅させるその少女に、ヒカルは胸ときめかします。

ディエンビエンフー(8)

次の瞬間、物理的に胸を突き刺されるとは思いもしないヒカル。何はともあれここから二人の物語が始まります。

一見クズ人間にしか見えないヒカルが、ベトナム戦争の中で何を映し何を思いどう生きていくのか?読んでいて続きが気になってしょうがなくなってきます。フィクションとはいえ史実に沿った流れなので、ベトナム戦争の大まかな歴史も知ることが出来たり、勉強にもなりますよ。

ということで、過去作紹介「ディエンビエンフー」の回でした!全12巻です。

東京タラレバ娘

DSCF0409 - コピー

「東京タラレバ娘」(東村アキコ)

”Kiss”掲載のアラサー大パニック作品。

「ママはテンパリスト」や「かくかくしかじか」でお馴染みの東村作品。2017年にはドラマ化もされるそうで、これからさらに人気が出てくるであろう1作です。内容は帯に書いてあるけど”目をそらすなかれ!待っていて幸せがくるのは25歳まで!”の通り、いわゆるアラサー女子奮闘記です。でもこの作品が面白いのは、一見奮闘記のように見える結婚までの道のりを「そんなんだからだめなんじゃーい!!」と客観的に突っ込んでくれるところだと思います。女子会に切り込む東村名言に三十路未婚女子ライフゼロ必至です。ということで、今回はそんなアラサー大パニック作品の1話を簡単に紹介してみたいと思います。

DSCF0410 - コピー

DSCF0411 - コピー

 第4出動と称した女子会に集う3人(高校からの親友)

左から主人公の倫子(脚本家・33歳独身)香(ネイルサロン経営・独身)小雪(居酒屋店員・独身)3人は小雪の働く店で頻繁に女子会をやっています。

DSCF0412 - コピー

今回第4出動(緊急)で集まった故は、昔倫子が振った男が再び言い寄ってきているというもので・・

DSCF0414 - コピー

プロポがくるとかこないんじゃね?とかの話で盛り上がっているのですが、お酒がまわってきたのか、食べていたレバーと白子が話しかけてきます。

DSCF0415 - コピー

 この先を心配するレバーと白子。しかし倫子は言い寄る男に興味がないと話します。その言葉を聞き「そんなこと言ってる場合じゃないっタラ」と白子が諭してきます。

DSCF0417 - コピー

 もし彼を逃したら・・・

DSCF0418 - コピー

 注:この作品はヒューマンコメディとして楽しめますが、大方の三十路勢にはホラーとして映る場合がございます(30号)

さて、レバーと白子に熱心に諭されたおかげか、倫子はお洒落服に着替え言い寄る彼に会いに行きます。その結果がこちら↓

DSCF0419 - コピー

 (プロポ予定男)結婚前提で付き合おうと思っている子(若い)がいるんだけど、この若い子向けの指輪どうですかね?想像してたのと違う告白をされましたw

DSCF0420 - コピー

日本の男はみなロリコン説を唱える香。それがそうなら三十路それはそれでやばいw話はさらにヒートアップしていくのですが、そんな中一人の客からこう吐きかけられます。

 

客「いいかげん うるさいよ こないだから」

「さっきから 聞いてりゃ 女子でもねえのに 女子会だの 現れてもねえのに いい男と結婚だの・・・」

「ったく感心するよ・・・いい歳して「痩せたら」だの「好きになれれば」だの 何の根拠もない タラレバ話で よく そんなに盛り上がれるもんだよな・・・」

「オレに言わせりゃ あんたらのソレは女子会じゃなくて ただの・・・行き遅れ女の井戸端会議 だろ」「まあいいよ そうやって 一生 女同士で」

DSCF0422 - コピー

 「この タラレバ女!!」

言うだけ言って気分を良くしたのか店を出る客(イケメン)このイケメン(ドS)がこれから彼女たちに警句をばっしばし浴びせていきます。これが的を得ているから痛快で気持ちいいんですよ。さあ果たして彼女たちはエンドレス女子会から抜け出すことが出来るんでしょうか!?そしてこれを読むアラサー女子は何を思う!!?

 

以上。「東京タラレバ娘」の回でした!

三十路男子が読んでも色々思う所がある1作。

DSCF0425 - コピー