30号とコミックス‐その59

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「亭主元気で犬がいい」(徳弘正也)

ビッグコミックスペリオールで掲載中の一風変わったミステリー作品です。
「ジャングルの王者ターちゃん」で有名な作者さんの作品なのですが、これが面白い!正直30号はターちゃんくらいしか作品は知らなかったのですが、この作品を読んで改めてスゴイ人だなと思いました。中身の感じはターちゃん読んだことある人なら分かると思いますが、まぁ大体あんな感じですw

今作品は内容がかなりシビアなのですが、あの独特なエロボケがシリアス部分と妙な加減で溶け合っていてとても魅力的です。エロとシリアスというと最近だと「イヴ愛してる」(伊藤黒介)が個人的に思い浮かびますが、これはイヴのエロの比じゃないです^^;でもなんでか徳弘さんのエロは和むんですよねwかなり直球なエロなんだけど嫌いになれない・・これは恐らくそこに人間的な愛を感じられるからかもしれません。あと真面目で笑いもあるという部分でいうと最近紹介した「羊の木」なんかも共通部分を感じますね。

さてそんな真面目な話にちょいちょいエロを挟んでくる今作品ですが^^早速説明がてら物語紹介といきましょう!

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物語は、東大でチベット仏教・ラマ教の講義をしている教授・水田連太郎が一冊の本を読んでいるところから始まります。

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輪廻転生・・この作品の後に繋がる重要キーワードです。

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所変わって橋の欄干に佇む女の姿。
彼女の名は・九頭龍マリ(くずりゅうマリ)殺人を犯した兄のために、人殺しの妹として言われなき差別を受けてきた娘です。お腹の子供の未来を想い欄干に手をそっと伸ばすマリ・・

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一番乗りの方に先を越されてしまいます^^;
それはそうと、飛び込んだ男は川に流れていたダンボールを必死に追いかけている様子。

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死のうとしていたはずが命を助ける側に^^
飛び込んだ男は先ほどの男、水田連太郎。こうして二人は出会います。この後マリは連太郎に案内され、家に一晩泊めてもらいます。朝目が覚めたマリはこれ以上関わらない方がいいと何も言わず家を後にしようとするのですが・・

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連太郎の母が一歩も外へ出してくれませんw
女性に全く縁の無い息子を想い、この好機を逃すものかとあの手この手で外出を妨害してきます^^;
でもそんなこんなしてる内に連太郎が帰ってきてすんなりマリを帰してしまいます。

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この突っ込み懐かしいですハイ^^

ところがようやく家を抜けられたマリに突然の腹痛が襲いかかります。
苦悶の表情でそのまま地べたへ倒れてしまうマリ・・その時の連太郎と母の姿がこれ!↓

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この場面でのコレっww
思いつく限りこの場面でこれが出てくるのはこの作品しかないわwww

さてこの後病院へ向かうのですが、そこで病院の規則としてマリの身元をはっきりさせないといけないと言われてしまいます。そこで初めてマリの生い立ちを知る連太郎。

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マリ「私の実の兄よ。」

連太郎「それは兄貴であって妹のあんたじゃない。」

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連太郎のその言葉で思わずわっと泣いてしまいそうになるマリ。

マリ「私・・・橋から飛び降りて死ぬつもりだった・・・でもあんたが先に飛び込んだから・・・」

連太郎「だったな。」

マリ「え?」

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この言葉でとうとうマリの涙腺が決壊します。

マリ「なんで!?」
「なんで私なんか助けるのよ!!」

その2へ続きます。